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NHKの住所変更手続きの方法|ネットで簡単?解約はできる?

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引っ越しは楽しいものですが、同時に役所やライフラインなど、面倒な手続きが山積みで気が滅入りますよね。その中でも特に多くの人が「どうすればいいんだっけ?」と頭を悩ませるのが、NHKの受信料に関する手続きです。

「世帯全員で引っ越すから住所変更だけでいいのかな?」「一人暮らしを始めるから新規契約が必要?」「そもそもテレビがないから、引っ越しを機に解約できないの?」

あなたの引っ越しスタイルによって必要な手続きは異なり、間違えると二重に受信料を請求されたり、不必要な訪問対応に追われたりするリスクがあります。さらに、NHKの手続きは「住所変更」と「解約(世帯同居)」で手続き方法が明確に分かれているため、適切な窓口を選ぶことが非常に重要です。


ご安心ください。

この記事は、あなたが抱えるNHK受信料に関するあらゆる疑問を、たった1記事で完全に解消するための「完全ガイド」です。

この記事を最後まで読めば、以下のすべてが明確になり、煩雑なNHKの手続きをスムーズに、そして間違いなく完了させることができます。

  • あなたがすべき手続きは「住所変更」「新規契約」「解約」のどれなのか
  • 世帯全員の移動であれば、インターネットで簡単に手続きを完了させる手順
  • 一人暮らしを始める際に受信料を安くするための「家族割引」申請方法
  • 引っ越しを理由に解約が認められる例外的な条件と、その具体的な手続き方法
  • 万が一、手続きを忘れてしまった場合の深刻なリスク緊急対処法

不要な受信料の支払いや、手続き漏れによるトラブルを避けるために、まずはあなたが該当するパターンから確認していきましょう。手続きが完了すれば、引っ越し後の生活を心置きなく楽しめます。ぜひ、この記事をチェックリスト代わりに活用してください。

  1. 🏠引っ越し時のNHK手続きは3パターン!まず種類をチェック
    1. パターン1:世帯全員が移動する場合の「住所変更」とは
      1. 💡ここがポイント:契約内容は変わらない
    2. パターン2:現在の世帯から独立する場合の「新規契約」とは(一人暮らし・単身赴任)
      1. ⚠️新規契約時の重要情報:家族割引
    3. パターン3:2つの契約を1つにまとめる「世帯同居(解約)」とは
    4. 3パターンの手続きが必要となるケースを一覧表で比較
  2. 💻【ネットで簡単】住所変更手続きの具体的な流れと必要な情報
    1. インターネット(公式サイト)からの住所変更申請ステップ
    2. 手続きに必要な情報【お客様番号・新旧住所・転居予定日など】全リスト
      1. 💡お客様番号が不明な場合
    3. 住所変更手続きの「期限」はいつまで?推奨されるタイミング
    4. オンライン手続きができない・電話連絡が必要な例外ケース
  3. 📞新規契約・世帯同居(解約)の手続き方法と連絡先
    1. 新規契約(一人暮らし開始など)のオンライン・電話での申し込み方法
      1. 1. インターネット(オンライン)での申し込み
      2. 2. 電話(NHKふれあいセンター)での申し込み
    2. 「世帯同居」の解約手続きは電話が必須!具体的な流れと準備事項
      1. 世帯同居(解約)手続きの流れ
      2. 世帯同居手続きの際に準備すべきこと
      3. ⚠️解約手続きの注意点
    3. NHKふれあいセンターの電話番号と受付時間(土日・祝日の対応)
    4. 新規契約時に知っておきたい「家族割引」の適用条件と申し込み方法
      1. 家族割引の適用条件
      2. 申し込み方法
  4. 💸引っ越し時の受信料に関する疑問と支払いコースの変更
    1. 引っ越しで受信料が二重請求になるケースと返金(払い戻し)申請方法
      1. 二重請求(過払い)が発生する主なケース
      2. 返金(払い戻し)申請の方法と流れ
      3. 💡返金手続きの注意点
    2. 旧居分の受信料の支払いと新居での支払いの調整方法
      1. 1. 月途中での引っ越しの場合
      2. 2. 支払い方法を変更しない場合
      3. 3. 支払い方法を変更する場合
    3. 引っ越しを機に支払い方法(口座振替・クレジットカードなど)を変更する手順
      1. 変更手続きの選択肢
      2. オンラインでの変更手順
    4. 受信料を安くするコツ:前払い(まとめ払い)コースの選び方
      1. 支払いコースの比較(地上契約の場合)
      2. 支払いコースの変更方法
      3. ⚠️コース変更の適用タイミング
  5. ❌解約を希望する方へ:引っ越しを理由にNHKを解約できる条件
    1. 【大原則】引っ越しを理由にしたNHKの解約は原則不可
      1. 放送法 第64条(抜粋)
    2. 例外的に解約が認められる6つの条件(二重契約の解消、受信機の撤去など)
    3. 解約手続きに必要な「解約届(書面)」の取り寄せ方と注意点
      1. 解約手続きの流れと「解約届」の入手方法
      2. 解約手続きの注意点と証明書類の重要性
    4. 受信機がないのに契約している場合の解約方法と証明方法
      1. 解約の根拠と手順
      2. 受信機がないことを証明する方法
  6. 🚨NHKの手続きを忘れた場合の「リスク」と「緊急対処法」
    1. 手続き忘れで発生する最大のトラブル「二重契約」とその対処法
      1. 二重契約が発生するメカニズム
      2. 二重契約に気づいた場合の「緊急対処法」
      3. ⚠️証拠の確保が重要
    2. 住所変更をしないと旧住所に督促状が届くリスク
      1. 1. 支払い通知書・督促状の未着と滞納リスク
      2. 2. 旧居への訪問員による契約確認
      3. 緊急対処法:気づいたその場で「住所変更」の申請を!
      4. 💡オンライン申請の賢い活用法
    3. 転送届とNHK住所変更の関係(自動で変更されないことの注意喚起)
      1. 郵便局の転送届は「住所変更」の代わりにならない
      2. NHKの手続きを忘れることで転送届の効果が切れるリスク
    4. テレビがないのに契約を求められた場合の適切な対応方法
      1. 放送法上の義務と「テレビがない」ことの証明
      2. 訪問員への適切な対応手順
  7. よくある質問(FAQ)
    1. NHKに住所変更の連絡は必要?覚えておきたい「住所変更」「新規契約」「世帯同居」の3パターン
    2. 引越しを機にNHKを解約することって可能?その手続きについて解説
    3. NHKの住所変更を忘れたらどうなる?
    4. NHKの引っ越し手続き:3つのパターンを解説
  8. まとめ

🏠引っ越し時のNHK手続きは3パターン!まず種類をチェック

NHK受信契約に関する引っ越し時の手続きは、単なる「住所変更」だけではありません。あなたの転居の状況、つまり「誰が」「どこへ」「どういう目的で」引っ越すのかによって、必要となる手続きが明確に3つに分類されます。この最初の手順を間違えると、意図せず二重契約になったり、手間が増えたりするため、まずはご自身の状況を確認しましょう。

パターン1:世帯全員が移動する場合の「住所変更」とは

最も一般的なケースがこの「住所変更」手続きです。これは、契約者およびその同居家族全員が、旧住所から新住所へまとめて移動する場合に該当します。

この手続きは、契約自体は継続しつつ、契約情報のうち「住所」のみを変更するものです。例えば、「家族4人で戸建てからマンションに引っ越す」「単身者が別の単身用アパートに引っ越す」といったケースがこれにあたります。

💡ここがポイント:契約内容は変わらない

住所変更手続きでは、契約者名、受信料の支払い方法、地上契約/衛星契約の種別、割引(例:家族割引)などの契約内容は原則として引き継がれます。新居で衛星放送(BS)の視聴が可能になった場合は、この手続きと同時に「衛星契約への変更」も行う必要があります。

パターン2:現在の世帯から独立する場合の「新規契約」とは(一人暮らし・単身赴任)

このパターンは、親元や同居世帯から離れ、新たに独立した生計を立てる場合に必要となります。具体的には以下のようなケースです。

  • 進学・就職に伴い、実家を出て一人暮らしを始める
  • 結婚して新しい世帯を築く(旧世帯の契約とは別に新居で契約が必要)
  • 単身赴任で家族と離れて別の住居に住む

この場合、新しく住み始めた場所でテレビなどの受信機を設置した時点から、その世帯で**「新規の受信契約」**を締結する義務が発生します。親世帯の契約とは別に、新世帯で個別に受信料を支払うことになります。

⚠️新規契約時の重要情報:家族割引

単身赴任や学生の一人暮らしなど、生計を共にする家族が別に契約・受信料を支払っている場合、新世帯の受信料が半額になる「家族割引」が適用される可能性があります。この割引は新規契約と同時に申し込むことができるため、手続きの際に必ず確認しましょう。詳しくは後述のセクションで解説します。

パターン3:2つの契約を1つにまとめる「世帯同居(解約)」とは

これは、最も手続きが複雑になりやすく、読者が「解約できるの?」と期待するケースです。2つの異なる世帯の受信契約を1つにまとめるため、実質的に1つの契約を「解約」するという手続きを伴います。

該当するのは主に以下のケースです。

  • 単身赴任や一人暮らしを解消し、実家(親世帯)に戻る
  • 結婚や同棲に伴い、どちらか一方の受信料支払い済みの住居に同居する
  • 転居元と転居先の両方で既に受信契約があった世帯が一つになる

この手続きでは、旧住所(解消する側の世帯)の契約を解約し、新住所(継続する側の世帯)の契約に情報を集約します。NHKの規約上、**「受信機がなくなった場合」**または**「同一世帯で二重に契約が生じた場合」**のみ解約が認められますが、世帯同居はこの後者に該当します。

【重要】この「世帯同居」手続きは、ウェブサイトから申請できる「住所変更」「新規契約」とは異なり、原則としてNHKふれあいセンターへの電話連絡が必要となります。解約に関する重要な手続きであるため、書面でのやり取りが求められることが多いためです。

3パターンの手続きが必要となるケースを一覧表で比較

ご自身の引っ越しがどのパターンに該当するかを、下の表で最終確認してみましょう。

引っ越しパターン該当するケース手続きの種類主な手続き方法
契約継続・住所変更家族全員、または単身で別の住居へ移る場合(契約主体は変わらない)住所変更インターネット / 電話
世帯独立・契約開始親元から独立、一人暮らし開始、単身赴任、結婚で新世帯を築く新規契約インターネット / 電話
世帯合併・契約解消一人暮らし解消で実家に戻る、二重契約を解消して同居する世帯同居(解約)原則電話連絡(ふれあいセンター)

特に、世帯合併に伴う「解約」を希望している方は、「世帯同居」の手続きが必要であることを理解し、後述の解約に関するセクションを熟読してください。次のセクションでは、最も一般的な「住所変更」手続きについて、インターネットでの具体的な申請方法を解説します。

💻【ネットで簡単】住所変更手続きの具体的な流れと必要な情報

前述の通り、家族全員で転居するなどの「住所変更」は、手続きの中で最も手間がかからず、NHK公式サイトからインターネットで簡単に済ませることができます。急な引っ越しで忙しい時期だからこそ、この手軽な方法を最大限活用しましょう。

インターネット(公式サイト)からの住所変更申請ステップ

NHK公式サイトの「引越しのお手続き(住所変更)」ページを利用すれば、わずか5分程度で手続きを完了できます。お客様番号が手元にあればよりスムーズですが、なくても手続きは可能です。

  1. NHK公式サイトへアクセス: 「受信料の窓口」内の「住所変更」ページに進みます。
  2. お客様情報の入力: 契約者氏名、電話番号、メールアドレスなどを入力します。
  3. 旧住所・新住所の入力: 転居元の正確な住所と、新しい住所を入力します。
  4. 転居予定日の入力: 実際に引っ越しを行う予定日を入力します。この情報をもとに、新住所への請求開始日等が調整されます。
  5. 契約内容の確認・変更: 契約者名や現在の契約種別(地上/衛星)を確認します。新居で衛星放送が受信可能になる場合は、ここで衛星契約への変更を申請できます。
  6. 支払い方法・コースの選択(必要に応じて): クレジットカード情報や口座振替情報の変更、または受信料の支払いコース(2か月、6か月、12か月前払い)の変更手続きを同時に行えます。
  7. 入力内容の最終確認と送信: 入力した情報に間違いがないか確認し、送信します。

手続き完了後、NHKから登録メールアドレス宛に手続き完了の確認メールが届くため、必ず保存しておきましょう。

手続きに必要な情報【お客様番号・新旧住所・転居予定日など】全リスト

インターネット手続きをスムーズに進めるために、申請前に以下の情報を手元に準備しておきましょう。特に「お客様番号」が分かっていると、本人確認が迅速に完了します。

必要情報備考
契約者の氏名・電話番号現在の契約情報に登録されているものを入力します。
現在お住まいの住所(旧住所)旧住所の契約情報を特定するために必要です。
転居先の住所(新住所)新住所の郵便番号や建物名まで正確に入力します。
転居予定年月日転居前月の初日から手続きが可能です。
メールアドレス手続き完了の通知や、確認事項の連絡のために必須です。
お客様番号(任意)支払い通知書や領収証に記載されている10桁の番号。不明でも手続き可能ですが、あると便利です。
支払い方法の情報(変更する場合)クレジットカード番号や有効期限、または口座振替の金融機関情報。

💡お客様番号が不明な場合

お客様番号は、支払い通知書や領収書以外にも、NHKからの郵送物に記載されています。もし見つからなくても、氏名や電話番号、旧住所の情報で契約を特定できるため、そのまま手続きを続けて問題ありません。

住所変更手続きの「期限」はいつまで?推奨されるタイミング

NHKの受信規約には、「引っ越し(住所変更)は〇日以内にしなければならない」といった明確な手続きの期日は定められていません。しかし、手続きを忘れることによるデメリットは非常に大きいため、実質的な期限と推奨タイミングが存在します。

  • 法律上の義務: 放送法には、受信機を設置した者は速やかにNHKと契約しなければならないと定められており、契約情報(住所)の変更もこれに準じることが推奨されます。
  • 実質的なリスク回避: 手続きが遅れると、旧住所宛に支払い通知書や督促状が届き続けるだけでなく、最悪の場合、次の請求時期に旧住所と新住所で二重請求が発生するリスクがあります。

このリスクを回避するためにも、手続きは引っ越し予定日の1〜2週間前を目安に行うことを強く推奨します。転居前月の初日から手続きが可能なため、引っ越し作業が本格化する前に済ませてしまいましょう。

【重要な補足】もし引っ越し後に手続きを忘れていたことに気づいても、すぐにオンラインで「住所変更」を申請すれば問題ありません。その後の二重請求のリスクについては、後述の「リスク」のセクションで詳細に解説します。

オンライン手続きができない・電話連絡が必要な例外ケース

ほとんどの住所変更手続きはオンラインで完結しますが、以下の特殊なケースでは、インターネットでの手続きができない、または電話連絡が推奨されます。

  • 衛星契約への変更を伴う場合: 新住所で初めて衛星放送(BS)の視聴が可能になり、地上契約から衛星契約へ変更する場合、手続き後に内容確認の連絡が来る場合があります。(インターネットで申し込み自体は可能)
  • 事業所・法人の契約の場合: 事務所や店舗など、個人宅の契約ではない場合は、オンラインでは手続きできないことが多く、電話(NHKふれあいセンター)での連絡が必要です。
  • 契約者名義を変更する場合: 契約者自身が亡くなった、離婚などで名義を完全に変更する場合は、住所変更とは別の手続きとなり、書面でのやり取りや電話連絡が必要となります。
  • 旧住所の契約に関する問題がある場合: 旧住所の受信料が未納である、契約情報に誤りがあるなど、何らかのトラブルがある場合は、オンライン手続きが途中でストップし、電話連絡を求められることがあります。

これらの例外ケースに該当する場合は、無理にオンラインで進めようとせず、速やかに「NHKふれあいセンター」へ連絡してオペレーターに相談するのが確実です。次のセクションでは、オンラインでは手続きができない「新規契約」や「世帯同居(解約)」の手続き方法を解説します。

📞新規契約・世帯同居(解約)の手続き方法と連絡先

「住所変更」手続きが完了したところで、次に「新規契約」や、実質的な解約となる「世帯同居」の手続きについて、具体的な流れと注意点を解説します。これらの手続きは、住所変更とは異なり、電話連絡が必要になるケースがあるため、特に注意が必要です。

新規契約(一人暮らし開始など)のオンライン・電話での申し込み方法

実家を出て一人暮らしを始める、単身赴任する、結婚して新居を構えるなど、新たに受信機(テレビなど)を設置し、契約が必要となる場合は「新規契約」の手続きを行います。

1. インターネット(オンライン)での申し込み

新規契約は、NHK公式サイトの「新規契約のお手続き」ページから、住所変更と同じように簡単に行えます。

  1. 公式サイトへアクセス: 「新規契約のお手続き」を選択し、規約を確認・同意します。
  2. 必要情報の入力: 契約者氏名、新住所、設置する受信機の種類(地上波のみか衛星放送対応か)、希望する支払い方法とコース(2か月、6か月、12か月前払い)を入力します。
  3. 送信: 入力内容を確認して送信すれば、手続きは完了です。

オンライン手続きの最大のメリットは、時間や場所を選ばず24時間いつでも申し込める点と、多くの場合、クレジットカードや口座振替を登録することで、初回から紙の契約書を交わす手間が省ける点です。

2. 電話(NHKふれあいセンター)での申し込み

インターネットでの入力が苦手な方や、手続きに関して確認したいことがある場合は、NHKふれあいセンターに電話をかけて申し込みを行うことも可能です。電話で申し込む場合も、オペレーターが必要事項を聞き取り、契約手続きを進めてくれます。

「世帯同居」の解約手続きは電話が必須!具体的な流れと準備事項

前述の通り、単身赴任解消で実家に戻る、二世帯同居を解消するなど、二つの契約を一つにまとめる「世帯同居」の手続きは、実質的な「解約」を伴うため、原則として電話連絡が必須となります。

世帯同居(解約)手続きの流れ

  1. ふれあいセンターに電話連絡: 世帯同居による解約を希望する旨を伝えます。
  2. 契約情報の確認: オペレーターが「転居元(旧住所)」と「転居先(新住所/存続する契約)」それぞれの契約者名と住所を確認します。
  3. 解約の確認: 二重契約の解消として、転居元の契約が解約の対象となることが確認されます。
  4. 解約届の郵送: 電話で解約理由が確認された後、NHKから「放送受信契約解約届」などの書面が郵送されます。
  5. 書面への記入・返送: 必要事項を記入・捺印し、指定された期日までにNHKへ返送します。

この書面の返送をもって、正式に解約手続きが完了となります。書面による確認が必要なため、手続き完了までには1〜2週間程度の期間を要することを認識しておきましょう。

世帯同居手続きの際に準備すべきこと

電話をかける前に、以下の情報を手元に準備しておくと、スムーズに手続きが進みます。

  • 解消する契約の情報(転居元): 契約者名、お客様番号、旧住所
  • 存続する契約の情報(転居先): 契約者名、お客様番号、新住所
  • 転居(同居)予定日: いつから世帯が一つになるかの日付
  • 解約の事実を証明する情報: 例として、転居元の受信機を廃棄したことや、住民票を移動させた事実などが必要となる場合があります。

⚠️解約手続きの注意点

世帯同居の場合でも、転居先で受信機がない場合は解約ができません。また、解約が成立するのは解約届がNHKに届いた月以降となるため、受信料の請求サイクルによっては、解約後の払い戻し(返金)が発生することがあります。

NHKふれあいセンターの電話番号と受付時間(土日・祝日の対応)

電話での手続きや相談が必要な場合に利用する「NHKふれあいセンター」の連絡先と受付時間は、以下の通りです。

用途連絡先受付時間
受信料に関する問い合わせ全般ナビダイヤル: 0570-077-077
(IP電話等: 050-3786-5003)
午前9時~午後6時
土・日・祝日も受付
※12月30日午後5時~1月3日は除く
新規契約申し込み(フリーダイヤル)フリーダイヤル: 0120-151515

【土日・祝日の対応】
NHKふれあいセンターは、土日・祝日も午後6時まで受付を行っています。平日の日中に時間が取れない方も、休日を利用して手続きや相談を行うことが可能です。ただし、引っ越しシーズンなどには電話が混み合う可能性があるため、午前中など比較的空いている時間帯を選ぶことをおすすめします。

新規契約時に知っておきたい「家族割引」の適用条件と申し込み方法

世帯独立の「新規契約」をする方、特に学生や単身赴任者にとって重要なのが、受信料が半額になる「家族割引」制度です。この制度は、同一生計の家族が、自宅以外で受信契約を結んでいる場合に適用されます。

家族割引の適用条件

以下のすべての条件を満たす必要があります。

  • 割引対象となる契約(新住所)の契約者が、同一生計の親元など(旧住所/本宅)と離れて暮らしていること。
  • 親元など(本宅)の契約で、受信料を滞りなく支払っていること。
  • 対象となる契約が、同一の生計内にあると証明できること(健康保険証、学生証など)。

具体的には、学生の一人暮らし、単身赴任、遠隔地にある別荘、二世帯住宅などで適用される可能性があります。

申し込み方法

新規契約の申し込みと同時に、オンラインまたは電話で「家族割引」の適用を申請できます。後日、NHKから割引申請書が郵送され、以下の証明書類の提出が必要となります。

  • 学生の場合: 学生証の写し、在学証明書など
  • 単身赴任の場合: 転勤辞令書、健康保険証(扶養関係がわかるもの)など

手続きを忘れて後から申請しても割引は受けられますが、割引が適用されるのは申請書がNHKに届いた月以降となるため、新規契約と同時に申し込むのが最もお得です。確実に受信料の負担を軽減するため、忘れずに申請しましょう。

💸引っ越し時の受信料に関する疑問と支払いコースの変更

引っ越し時のNHK手続きで最も気になるのは、「お金」に関することではないでしょうか。旧居分の清算や新居での請求開始日、そして何よりも心配な二重請求のリスクについて、詳細に解説します。また、引っ越しは受信料の支払いコースを見直す絶好の機会です。最もお得になる「前払いコース」についても深掘りします。

引っ越しで受信料が二重請求になるケースと返金(払い戻し)申請方法

受信料の請求サイクルが月払いではなく2か月、6か月、12か月の前払い(まとめ払い)で設定されている場合、引っ越し手続きのタイミングによっては「二重請求」や「過払い」が発生することがあります。

二重請求(過払い)が発生する主なケース

NHKの受信料は、契約が有効な期間に対して前もって支払われるため、以下のケースで過剰な支払いが発生します。

  • ケース1:前払い期間途中で解約した場合(世帯同居など)
    例えば、1年分を前払いしていたが、引っ越しを機に世帯同居で契約が解約となった場合、残りの期間の受信料が過払いとなります。
  • ケース2:住所変更手続きの遅れ
    旧住所の契約情報を解約/変更する手続きが遅れ、かつ新住所でも新規契約をした場合、一時的に旧住所と新住所の二重の支払いが発生する可能性があります。

返金(払い戻し)申請の方法と流れ

過払いが発生した場合、NHKは原則として自動的に返金手続きを行います。特に「世帯同居」などで解約が伴った場合は以下の流れとなります。

  1. 解約の成立: 電話連絡後、解約届の提出により契約が正式に解約された月が確定します。
  2. 過払い額の算出: 既に前払いされている期間のうち、解約成立後の残りの月数分の受信料が算出されます。
  3. 「返金通知書」の郵送: NHKから契約者宛てに、返金される金額が記載された通知書が郵送されます。
  4. 郵便局での受取: 通知書に記載された期限内に、本人確認書類と印鑑を持って最寄りのゆうちょ銀行または郵便局の窓口へ行き、現金を受け取ります。

💡返金手続きの注意点

返金処理は手続きのタイミングや支払い方法によって異なりますが、通常、解約成立から1〜2か月程度かかることがあります。また、返金通知書には有効期限があるため、届いたら速やかに手続きを行いましょう。

旧居分の受信料の支払いと新居での支払いの調整方法

住所変更(契約継続)の場合、原則として、旧居で契約していた支払い方法やサイクルが新居にも引き継がれます。しかし、新旧の住所の支払い期間を明確に調整する必要があります。

1. 月途中での引っ越しの場合

NHKの受信料は、月単位で計算されます。引っ越し日が月の途中であったとしても、その月の受信料は旧住所か新住所のいずれかで全額請求されます。引っ越し日をNHKに正確に伝えることで、二重請求にならないようにNHK側で自動的に調整が行われます。

  • 例: 3月15日に引っ越しした場合、3月分は旧住所の契約で清算され、4月分から新住所の契約として請求が開始されます。

2. 支払い方法を変更しない場合

旧居で口座振替やクレジットカード払いを利用していて、新居でもそれらを継続する場合、手続きは非常に簡単です。住所変更のオンライン手続きの際に「支払い方法の変更はなし」を選択すれば、自動的に新住所からの請求に切り替わります。

3. 支払い方法を変更する場合

引っ越しを機に「振込用紙」から「口座振替」へ、あるいは利用するクレジットカードを変更する場合は、住所変更手続きと同時に、新しい支払い方法の手続きを行う必要があります。

引っ越しを機に支払い方法(口座振替・クレジットカードなど)を変更する手順

支払い方法を「振込用紙」から「自動引落(口座振替・クレジットカード)」に変更することで、年間最大2,000円以上の割引が適用されるため、引っ越しを機に見直すことを強くおすすめします。

変更手続きの選択肢

支払い方法主なメリット手続き方法
口座振替確実で手間いらず。振込よりも割引率が高い。オンライン / 郵送 / NHK窓口
クレジットカード継続払いカード会社のポイントが貯まる。オンライン / 郵送
振込用紙(2か月払い)割引なし。手間がかかる。自動的に郵送

オンラインでの変更手順

  1. 住所変更または新規契約のオンライン手続き画面で、支払い方法の変更を希望する項目を選択します。
  2. 「口座振替」または「クレジットカード継続払い」を選択します。
  3. 画面の指示に従い、金融機関(口座番号や支店名)またはクレジットカード情報(番号、有効期限など)を入力し、認証を完了させます。

口座振替への変更手続きでは、オンラインで金融機関の認証を経ることで、印鑑や書類のやり取りなしで即座に手続きが完了します。郵送での手続きを選択すると、書類の請求・記入・返送の手間と時間がかかるため、オンライン手続きが断然おすすめです。

受信料を安くするコツ:前払い(まとめ払い)コースの選び方

NHK受信料には、支払い期間を長くするほど1か月あたりの料金が割引になる「前払い割引」制度があります。引っ越しを機に支払いコースを見直し、最も経済的なコースを選ぶことで、家計の負担を軽減しましょう。

支払いコースの比較(地上契約の場合)

※料金は2025年時点の「口座振替・クレジットカード継続払い」の地上契約料金を参考にしています。衛星契約はこれより高くなります。

支払いコース支払い期間年間割引額(目安)メリットデメリット
2か月払い2か月ごとなし(基準額)支出の負担が少ない年間総額が最も高い
6か月前払い6か月ごと約800円半年分まとめて割引まとまった初期費用が必要
12か月前払い12か月ごと約1,500円年間総額が最も安い初期費用が最も大きい

【結論】
受信料を最も安く抑えたい場合は、「12か月前払い(口座振替・クレジットカード継続払い)」を選択することが最適です。年間約1,500円の差は大きいと言えます。

支払いコースの変更方法

支払いコースの変更も、住所変更や新規契約の手続きと同時に、NHKの公式サイトまたは電話で行うことができます。オンライン手続きでは、プルダウンメニューから希望の支払いコースを選択するだけで完了します。

⚠️コース変更の適用タイミング

支払いコースの変更は、基本的に次回の請求時期から適用されます。例えば、6か月前払いを12か月前払いに変更した場合、現在の6か月分の支払い期間が満了した次の支払いサイクルから、新しい12か月前払いが開始されます。

❌解約を希望する方へ:引っ越しを理由にNHKを解約できる条件

「引っ越しを機にテレビを処分するから解約したい」「一人暮らしを辞めて実家に戻るから解約したい」など、引っ越しは受信契約の解消を検討する最大のきっかけとなります。しかし、NHKの受信契約は法律に基づくものであり、**安易に解約が認められるわけではありません**。ここでは、解約に関する大原則と、例外的に解約が認められる具体的な条件、そしてその手続き方法を網羅的に解説します。

【大原則】引っ越しを理由にしたNHKの解約は原則不可

NHKの受信契約は、放送法第64条に基づき、「受信設備(テレビ、チューナー内蔵PC、ワンセグ携帯など)を設置した者」に義務付けられています。このため、一度契約を締結すると、**単に「引っ越しをする」という理由だけでは解約することはできません。**

放送法 第64条(抜粋)

協会(NHK)の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。

契約者が受信機を設置し続ける限り、たとえ住所が変わっても、契約は新住所に引き継がれ、受信料の支払い義務は継続します。したがって、「引っ越しで環境が変わるから」という理由ではなく、「受信機がなくなる」または「二重契約の解消」という客観的な事実が必要です。

例外的に解約が認められる6つの条件(二重契約の解消、受信機の撤去など)

NHKの受信規約では、解約が認められる条件を厳格に定めています。解約するためには、以下のいずれかの条件を満たし、それをNHKに証明する必要があります。最も多いのは1と2のケースです。

  1. 受信機の廃止・撤去
    テレビ、録画機、ワンセグ対応携帯、カーナビなど、**すべての受信機を廃棄・譲渡した**場合。これが最も一般的な解約理由です。
  2. 世帯同居(二重契約の解消)
    すでに受信契約をしている別の世帯(親元など)と同居し、**契約者が旧住所で所有していた受信機をすべて撤去した**場合。これは前述の「世帯同居(解約)」手続きに該当します。
  3. 世帯全員の海外転居
    契約者および同一生計の世帯全員が、**1年以上継続して海外に転居する**場合。
  4. 契約者の死亡
    契約者が亡くなり、同一世帯の誰も受信契約を引き継がない場合。
  5. 放送の受信が不可能な場所への転居
    物理的な事情(地形や高層ビルによる遮蔽など)により、地上波・衛星波の**どちらの放送も受信不可能となった**場合。
  6. 一つの放送局のみの受信契約を希望する場合(例外中の例外)
    放送区域の変更などにより、受信契約の必要性がなくなったとNHKが認めた場合。

これらの中でも、特に「受信機の廃止・撤去」は、証明手段が必須となります。ただ「捨てた」と言うだけでは認められず、**リサイクル券の写しや、自治体の回収証明書**など、客観的な証明書類が求められます。

解約手続きに必要な「解約届(書面)」の取り寄せ方と注意点

解約が認められる条件を満たした場合でも、「住所変更」や「新規契約」のようにオンラインで完結させることはできず、必ずNHKふれあいセンターへの電話連絡と「解約届」の提出が必要となります。

解約手続きの流れと「解約届」の入手方法

  1. NHKふれあいセンターへ電話: 「解約を希望する」旨を伝え、上記の解約理由(例:受信機の撤去)を明確に説明します。
  2. 解約理由の確認: オペレーターが解約理由と契約情報を確認します。この際、口頭で詳細な状況説明を求められることがあります。
  3. 解約届の郵送: 解約理由が規約上の条件を満たすと認められた場合、NHKから契約者の現住所宛てに「放送受信契約解約届」が郵送されます。
  4. 必要事項の記入と返送: 解約届に必要事項(解約年月日、解約理由など)を記入し、**必要に応じて証明書類(リサイクル券の写しなど)を添付して**返送します。

解約手続きの注意点と証明書類の重要性

  • 解約は書面の提出が必須: 電話での連絡だけでは解約は成立しません。書面がNHKに届き、内容が確認された日が解約の基準日となります。
  • 証明書類の徹底: 特に受信機の撤去を理由とする場合、**証明書類の不備**は解約が認められない最大の原因となります。テレビを処分する際は、必ず家電リサイクル券の控え(A票またはB票の写し)を保管しておきましょう。
  • 解約月と受信料: 解約が認められた場合、解約届がNHKに到着した月以降は受信料が発生しません。前払いしていた場合は、前述の通り、後日差額が返金(払い戻し)されます。

受信機がないのに契約している場合の解約方法と証明方法

引っ越しの際に「以前からテレビを持っていなかったが、訪問員に言われるがまま契約してしまった」という、いわゆる「不本意な契約」をしているケースも少なくありません。この場合も、解約は可能です。

解約の根拠と手順

このケースは、上記「例外的に解約が認められる条件」の「1. 受信機の廃止・撤去」に準じます。**契約時、あるいは現在、受信機が存在しない**という事実をもって解約を申請します。

  1. ふれあいセンターに電話連絡: 「現在、受信機が一切なく、設置した事実もない」または「契約後に受信機をすぐに廃棄した」旨を伝えます。
  2. NHKの確認・訪問: 状況によっては、NHKから「本当に受信機がないか」の確認のための**訪問調査**の打診がある場合があります。訪問調査に応じるかどうかは任意ですが、解約をスムーズに進めるための手段の一つです。
  3. 解約届の提出と完了: 受信機がないことが確認できれば(訪問の有無にかかわらず)、解約届が郵送され、手続きが完了します。

受信機がないことを証明する方法

この場合の証明は難しく、解約届に「受信機を所有していない」旨の署名をすることで、契約者の自己申告を解約理由とするケースが一般的です。ただし、後に受信機を設置したことが判明した場合、遡って受信料の請求を受ける可能性があるため、虚偽の申告は絶対に避けましょう。

引っ越し後、新居で受信機を設置する予定が一切ないのであれば、この手続きを行うことで、過去の不本意な契約を解消し、新生活をクリーンな状態からスタートさせることができます。

🚨NHKの手続きを忘れた場合の「リスク」と「緊急対処法」

引っ越し時は、役所、ライフライン、インターネットなど、手続きの項目が多く、うっかりNHKの住所変更や解約手続きを忘れてしまうことは珍しくありません。しかし、NHKの手続き忘れは、単なる事務処理の遅れでは済まされず、経済的・精神的な負担につながる重大なリスクを伴います。ここでは、そのリスクと、気づいた時点での適切な「緊急対処法」を具体的に解説します。

手続き忘れで発生する最大のトラブル「二重契約」とその対処法

引っ越し時の手続き忘れによって発生する、最も深刻で経済的な損失を伴うトラブルが「二重契約(二重払い)」です。これは、「住所変更」が必要なケースであるにも関わらず、旧住所の契約情報を変更しないまま、新住所で新たに訪問員などによって「新規契約」を結んでしまった場合に起こります。

二重契約が発生するメカニズム

NHKのシステムでは、旧住所と新住所の契約者が「同一人物」であるという情報が自動で連携されません。そのため、以下のような状況で二重契約が成立してしまいます。

  • 旧住所:契約が継続されており、受信料の請求が続く。
  • 新住所:新規契約を結んだことで、新たな受信料の請求が始まる。

これにより、同じ契約者名で二つの住所に対して受信料が請求され、**本来支払うべき金額の2倍**を支払ってしまうことになります。

二重契約に気づいた場合の「緊急対処法」

二重契約が発覚した場合は、落ち着いて速やかに以下の手続きを行いましょう。

  1. NHKふれあいセンターへ電話連絡: 旧住所と新住所の**両方のお客様番号**を伝え、「二重契約が発生しているので、旧住所の契約を解約したい」と明確に伝えます。
  2. 「世帯同居」の手続きを適用: このケースは、前述の「世帯同居(解約)」のパターンに準じます。オペレーターが二重契約であることを確認し、**解消のための解約届**を郵送してくれます。
  3. 過払い金の返金申請: 二重契約期間中に支払った過払い分の受信料について、**返金(払い戻し)の手続き**を依頼します。NHKの規約に基づき、原則として過払い分は全額返金されます。

⚠️証拠の確保が重要

二重契約を証明するため、旧住所と新住所の契約情報が記載された支払い通知書や領収書(お客様番号がわかるもの)を手元に準備しておくと、手続きがスムーズに進みます。

住所変更をしないと旧住所に督促状が届くリスク

住所変更手続きを忘れた場合、契約情報が旧住所のまま残るため、受信料の請求は旧住所宛てに継続されます。特に口座振替やクレジットカード払いを利用していない場合、以下の深刻なリスクが発生します。

1. 支払い通知書・督促状の未着と滞納リスク

  • 郵便物の未着: 郵便局の転送期間(通常1年間)が過ぎた後、旧住所宛ての支払い通知書や振込用紙は届かなくなります。
  • 滞納の発生: 支払い通知書が届かないため受信料の支払いができず、意図せず滞納状態に陥ってしまいます。
  • 法的措置のリスク増大: 滞納が長期化すると、最終的にNHKから割増金を含む督促状が届き、最悪の場合、支払いを命じる**裁判(訴訟)**に発展するリスクもゼロではありません。

2. 旧居への訪問員による契約確認

長期間受信料の支払いが確認できない場合、NHKの訪問員が**旧住所を訪れ、契約者の所在を確認**しようとします。これにより、旧居の現在の居住者に迷惑をかけたり、プライバシーの問題が発生したりする可能性があります。

緊急対処法:気づいたその場で「住所変更」の申請を!

たとえ引っ越しから数か月、あるいは1年以上経過していたとしても、気づいた時点で即座にNHKの公式サイトから「住所変更」手続きを行うことが、このリスクを解消する唯一の緊急対処法です。

  • オンラインで新旧住所、転居日を正確に入力すれば、NHK側で旧住所の滞納分と新住所への請求を自動で調整してくれます。
  • 滞納期間中の受信料についても、多くの場合、新しい住所で請求が一本化され、**割増金が課せられる前に清算**できます。

💡オンライン申請の賢い活用法

住所変更のオンライン申請画面では、転居日を過去の日付で入力できます。遅れて申請しても、この機能によりNHK側が正確な清算日を特定できるため、安心して手続きを進めてください。

転送届とNHK住所変更の関係(自動で変更されないことの注意喚起)

引っ越し手続きの際、「郵便局に転送届を出したから、NHKからの郵便物も自動的に新住所に届くだろう」と考える方がいますが、これは大きな間違いであり、トラブルの原因となります。

郵便局の転送届は「住所変更」の代わりにならない

  • 転送届の役割: 郵便局の転送届は、あくまで**郵便物(紙の請求書など)を物理的に新住所に転送する一時的なサービス**です。
  • NHK契約情報の変更: NHKの契約情報(データベース)は、郵便局とは連携していません。転送届を出しても、**NHKに登録されている「契約住所」は旧住所のまま**です。

このため、転送届の有効期間(通常1年間)が過ぎると、NHKからの重要なお知らせや督促状は一切届かなくなり、滞納リスクが顕在化します。また、NHKは転送届の情報を契約変更の根拠として利用しないため、必ず契約者自身が手続きを行う必要があります。

NHKの手続きを忘れることで転送届の効果が切れるリスク

転送届は通常1年間有効ですが、この間に住所変更を完了しないと、以下の状況に陥ります。

期間状況結果
引っ越し直後〜1年以内郵便物が新住所に転送される。請求書は届くが、NHKの契約情報は旧住所のまま。
1年経過後転送期間が終了する。NHKからの郵便物が届かなくなり、滞納・督促リスクが発生。

【鉄則】郵便局の転送届とは別に、**NHKへの住所変更手続きは引っ越し時の必須タスク**として、遅くとも転居後1年以内に必ず完了させましょう。

テレビがないのに契約を求められた場合の適切な対応方法

引っ越し先の新居で、契約手続きが漏れていることなどを理由にNHKの訪問員が訪れ、「テレビがないのに契約を求められた」という状況も発生します。ここでは、放送法に基づいた適切な対応方法を解説します。

放送法上の義務と「テレビがない」ことの証明

  • 契約義務が発生する条件: 放送法第64条で契約義務があるのは「NHKの放送を受信することのできる受信設備を設置した者」です。
  • テレビがない場合の対応: 受信機(テレビ、チューナー内蔵PC、ワンセグ携帯、カーナビなど)を一切所有していない場合、契約義務は発生しません。

訪問員への適切な対応手順

  1. 「受信機は持っていない」と明確に伝える: 曖昧な返答を避け、「現在、自宅内には放送を受信できる機器(テレビ、スマホのワンセグ機能含む)は一切ありません」と毅然と伝えます。
  2. 立ち入り調査は拒否できる: 訪問員には住居への立ち入りを強制する権限はありません。「ご迷惑ですので、立ち入りはお断りします」と明確に拒否して問題ありません。
  3. 契約書への署名はしない: 受信機がないにもかかわらず契約書への署名を求められても、**絶対に署名してはいけません**。署名すると契約が成立し、後から解約が困難になります。
  4. それでもしつこい場合はふれあいセンターへ通報: 訪問員が退去しない、威圧的であるなど、不適切な対応があった場合は、その訪問員の氏名や訪問時間などを控え、後日**NHKふれあいセンター(0570-077-077)**へ連絡して状況を報告しましょう。

訪問員とのやり取りはストレスとなることが多いですが、**「受信機がない=契約義務がない」**という大原則を理解し、冷静に対応することが最も重要です。また、すでに契約している方が引っ越し後にテレビを破棄した場合は、前述の**「解約手続き(受信機の撤去)」**を速やかに行う必要があります。

よくある質問(FAQ)

NHKに住所変更の連絡は必要?覚えておきたい「住所変更」「新規契約」「世帯同居」の3パターン

はい、引っ越し時にNHKへ連絡することは**必須**です。引っ越し後の状況によって、必要な手続きは以下の3つのパターンに分かれます。

  • 住所変更: 契約者全員がまとめて新住所へ移る場合。契約は継続し、住所情報のみを変更します(インターネット手続き可)。
  • 新規契約: 親元から独立して一人暮らしを始める、単身赴任などで新しい世帯を築く場合(家族割引が適用される可能性があります)。
  • 世帯同居(解約): 一人暮らしを解消して実家に戻るなど、二つの契約を一つにまとめる場合(旧契約は解約となり、**電話連絡が必須**です)。

ご自身のケースを正確に判断し、適切な手続きを行うことで、二重請求などのトラブルを避けることができます。

引越しを機にNHKを解約することって可能?その手続きについて解説

「引っ越し」を理由にしたNHKの解約は、**原則としてできません**。放送法に基づき、受信機(テレビ、ワンセグ携帯、カーナビなど)を設置している限り、契約は新住所に引き継がれます。

ただし、例外的に解約が認められるのは以下の客観的な条件を満たす場合のみです。

  • 受信機の廃止・撤去: 自宅や車内を含め、すべての受信機を廃棄・譲渡した場合(リサイクル券の写しなどの証明が必要です)。
  • 世帯同居による二重契約の解消: 既に契約している世帯と同居し、旧契約を解消する場合。
  • 世帯全員の1年以上の海外転居など。

解約が認められる場合でも、インターネットでは手続きが完結せず、必ず**NHKふれあいセンターへの電話連絡**と「解約届」の提出が必要になります。

NHKの住所変更を忘れたらどうなる?

住所変更手続きを忘れた場合、以下のような深刻なリスクが発生します。

  • 二重契約(二重払い)のリスク: 旧住所の契約が残ったまま、新住所で誤って新規契約を結んでしまうと、受信料を二重に請求されてしまいます。
  • 督促状の未着と滞納リスク: 郵便局の転送期間(通常1年間)が終了すると、旧住所に郵送される支払い通知書や督促状が届かなくなり、意図せず滞納状態に陥る可能性があります。
  • 旧居への訪問確認: 滞納が続くと、旧住所へNHKの訪問員が契約確認に訪れるなど、トラブルに発展することもあります。

もし手続きを忘れていたことに気づいた場合は、**気づいた時点で直ちに**NHK公式サイトから「住所変更」のオンライン手続きを行ってください。過去の転居日を入力し、手続きを進めれば、滞納分の清算も含めてNHK側で調整してくれます。

NHKの引っ越し手続き:3つのパターンを解説

引っ越しに伴うNHKの手続きは、状況に応じて「住所変更」「新規契約」「世帯同居(解約)」の3つのパターンに分類されます。

パターン状況手続き
住所変更家族全員など、契約者が変わらず新居に移る契約継続、住所変更(ネット可)
新規契約一人暮らし・単身赴任など、新たな世帯を独立させる新規契約(ネット可、家族割引あり)
世帯同居(解約)単身解消などで二つの契約を一つにまとめる旧契約を解約(原則電話連絡必須)

特に「世帯同居」は実質的な解約を伴うため、オンラインでは手続きできず、必ずNHKふれあいセンターへの電話連絡が必要です。まずはご自身の状況を上の表で確認し、適切な窓口から手続きを行いましょう。

まとめ

本記事では、引っ越しに伴うNHK受信料の手続きをスムーズに完了させるための完全ガイドとして、あなたの疑問や不安を解消してきました。

煩雑に感じるNHKの手続きですが、この記事で解説した通り、まずご自身の引っ越しパターンを正確に把握することが、余計な手間や金銭的リスクを避けるための最重要ポイントとなります。

改めて、手続きの主要なポイントを振り返りましょう。

  • 手続きの3パターン: あなたの状況に応じて「住所変更(ネット可)」「新規契約(ネット可、家族割引の検討)」「世帯同居(解約、電話必須)」のいずれかを選択します。
  • 住所変更はネットで簡単: 世帯全員での移動であれば、NHK公式サイトからわずか5分程度で手続きを完了できます。
  • 解約の条件: 単なる引っ越しでは解約はできず、「受信機の撤去」や「二重契約の解消(世帯同居)」など、客観的な条件と証明書類が必須となります。
  • 手続き忘れのリスク: 住所変更を忘れると、二重請求や滞納、旧住所への訪問確認など、**深刻なトラブル**につながる可能性があります。
  • 受信料の節約: 引っ越しを機に「口座振替・クレジットカード継続払い」かつ「12か月前払い」に切り替えることで、年間約1,500円の節約が可能です。

引っ越し時の手続きの中でも、NHKの手続きは「いつかやろう」と後回しにしがちですが、手続きの遅れは二重請求や滞納といった金銭的なリスクに直結します。

さあ、今すぐ行動しましょう!

あなたのパターンが**「住所変更」または「新規契約」**であれば、このページを閉じずに、すぐにNHK公式サイトからオンラインで申請を済ませてください。もし**「世帯同居(解約)」**であれば、この記事で確認した必要な情報(新旧の契約情報)を手元に準備し、今すぐにNHKふれあいセンターへ電話をかけましょう。

手続きを完了させ、引っ越し後の新生活を心置きなく楽しみましょう!

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