引っ越しが決まってワクワク!…と同時に頭を悩ませるのが、電気・ガス・水道(ライフライン)の膨大で複雑な手続きですよね。「いつまでに連絡すればいいの?」「ガスは立ち会いが必要?」「ネットで全部済ませたいけどできる?」など、疑問が次から次へと湧いてくることでしょう。
特に、引っ越しシーズンである3月や4月は手続き窓口が非常に混み合い、連絡が遅れると「新居に引っ越したのに電気がつかない」「お風呂に入ろうとしたらガスが使えない」といった最悪の事態になりかねません。
このページは、そんなあなたの「ライフライン手続きに関する不安」を完全に解消し、スムーズに新生活をスタートさせるための【完全版ガイド】です。まるでプロのコンシェルジュのように、あなたに必要な情報をすべて網羅的に、かつ分かりやすく解説します。
この記事を読むと解決するお悩み(ベネフィット)
- 「電気・ガス・水道」それぞれの解約・開始手続きの正しい手順が分かる。
- いつから申し込みが可能で、何日前までに完了させるべきかという**最適なスケジュール**が手に入る。
- ガスの立ち会い予約や、インターネットで手続きを完結させる方法が分かる。
- 手続きを忘れた場合の緊急対処法や、当日トラブルを避けるための注意点が分かる。
- 手続きに必要な「お客様番号」などの情報リストが手に入り、準備万端で臨める。
記事内では、まず最初に「いつまでに、何をやるか」を時系列のスケジュールとして一覧で提示しています。忙しい方はまずこの全体像をチェックしてください。
その上で、【電気】【ガス】【水道】それぞれの詳細な手続き解説に入り、解約・開始手続きの具体的なステップや、Web/電話の連絡手順を深掘りします。特に「ガスは立ち会いが必要だが、電気や水道は不要なケースが多い」といった、各ライフライン固有の注意点を詳しく解説。
さらに、多くの人が陥りがちな「当日使えない」という失敗を避けるための緊急対策や、お客様番号の確認方法、そしてインターネットで一括手続きできるサービスについても徹底的に解説しています。
この記事を読み終える頃には、あなたはライフラインの手続きに一切不安を感じることなく、他の引っ越し準備に集中できるようになっているはずです。さあ、完璧な準備で新しい生活を気持ちよく始めましょう!
🗓️引っ越し時のライフライン手続き「いつまでに、何をやるか」全体スケジュール
引っ越し手続きの中でも、電気・ガス・水道のライフライン関連は、旧居での「使用停止(解約)」と新居での「使用開始(契約)」の2つをセットで行う必要があります。特にガスの開栓は立ち会い必須のため、スケジュール管理が非常に重要です。
ここでは、各手続きの全体像を把握するため、最適なタイミングと期限を一覧で解説します。
申し込み開始は「引っ越し1ヶ月前」から!最適な手続きタイミング
ライフラインの申し込みは、引っ越し日が決まったらできるだけ早く始めるのが鉄則です。多くの事業者が、引っ越し日の約1ヶ月前(30日前)から手続きを受け付けています。
最適な手続きのタイミングは、「引っ越しの1〜2週間前」です。この時期であれば、まだ引っ越し作業のピークを迎えていないため、落ち着いて手続きを進められます。
特に、3月下旬〜4月上旬の引っ越し繁忙期は、ガスの開栓予約が取りづらくなるため、最低でも2週間前、可能であれば3週間前までに手続きを完了させることを強く推奨します。
手続きが遅れると、希望日にガス開栓の予約が取れず、新居での生活が数日ストップしてしまうリスクがあります。電気や水道は当日でも対応可能なケースがありますが、ガスだけは立ち会いが必要なため、予約の空き状況が致命的になります。
【専門家からの警告】最も危険なのは「ガス」の手続き!
電気と水道は、基本的に供給設備が整っていれば、手続き後すぐに(またはブレーカー操作で)利用開始できます。しかし、ガスのみは法律上、専門業者による安全確認と開栓作業(立ち会い)が義務付けられています。この予約が取れないと、引っ越し後も料理やお風呂が使えなくなります。ガス会社への連絡は最優先で行ってください。
退去時(旧居)の電気・ガス・水道「使用停止」手続き一覧と期限
旧居での使用停止手続きは、料金の精算を確定させるために欠かせません。この手続きを忘れると、退去後もずっと旧居の料金を払い続けることになりかねません。
| ライフライン | 手続きの期限目安 | 主な手続き方法 | 立ち合いの有無(閉栓) |
|---|---|---|---|
| 電気 | 引っ越し日の1週間前まで | Web(推奨)、電話 | 基本的に不要 (スマートメーターの場合、遠隔操作) |
| ガス | 引っ越し日の1〜2週間前まで | Web(推奨)、電話 | 基本的に不要 (ただし、オートロック物件ではメーター場所への立ち入りで必要となる場合あり) |
| 水道 | 引っ越し日の1週間前まで | Web、電話、郵送 | 基本的に不要 (精算が必要な場合やオートロック物件で必要となる場合あり) |
【重要】使用停止日時の設定について
- 停止日=引っ越し当日に設定するのが一般的です。荷物の運び出しや掃除のために電気や水道は最後まで使用できるようにしましょう。
- 電気は停止日の最終時間(23時59分など)まで利用可能です。水道やガスも閉栓作業完了まで利用可能です。
- 手続きの際には、お客様番号、契約者名、旧住所、引っ越し先の新住所(精算書送付のため)、停止希望日、最終的な料金精算方法(口座振替・クレジットカード・振込用紙など)を準備しておきましょう。
入居時(新居)の電気・ガス・水道「使用開始」手続き一覧と期限
新居での使用開始手続きは、引っ越し当日から快適に生活するために最も重要なステップです。特にガスだけは立ち会い必須である点を改めて認識しておきましょう。
| ライフライン | 手続きの期限目安 | 主な手続き方法 | 立ち合いの有無(開栓) |
|---|---|---|---|
| 電気 | 引っ越し日の1週間前まで | Web(推奨)、電話 | 基本的に不要 (スマートメーター化されている物件の場合) |
| ガス | 引っ越し日の1〜2週間前まで | Web、電話 | 必須 (必ず作業員と日程調整が必要) |
| 水道 | 引っ越し日の3〜4日前まで | Web、電話 | 基本的に不要 (入居後に所定の用紙で開始届を提出する自治体もあり) |
【要チェック】新居での利用開始時の重要ポイント
- ガスの開栓:開栓時間は30分~1時間枠で指定することが多いですが、繁忙期は時間指定が難しくなることがあります。引っ越し作業と立ち合い時間が重ならないよう、余裕を持った日程で予約しましょう。
- 電気の開始:手続き後、新居のブレーカーを上げるだけで即座に利用開始できるケースがほとんどです。念のため、手続き完了後にブレーカーの位置を確認し、電源が入る状態にしておきましょう。
- 水道の開始:手続き後、水道の元栓(止水栓)が閉まっている場合は自身で開ける必要があります。元栓は玄関の外や、パイプスペース(PS)内にあることが多いです。
- 同日切り替えの利便性:旧居の停止日と新居の開始日を同日に設定することで、ライフラインが使えない期間をゼロにできます。
これらのスケジュール管理を徹底することで、引っ越し当日に「電気がつかない!」「お湯が出ない!」といった生活の基盤に関わるトラブルを未然に防ぐことができます。次のセクションからは、ライフラインごとにさらに具体的な手続き方法を解説していきます。
💡【電気】解約・開始手続きをスムーズに進めるための完全ガイド
電気の手続きは、ガスのように開栓時の立ち会いが必須ではないため、比較的スムーズに進めやすいのが特徴です。しかし、旧居での解約忘れや新居でのブレーカー操作を誤ると、引っ越し当日に暗闇で過ごすことになりかねません。ここでは、電気の「使用停止」と「使用開始」について、Web完結の方法を中心に詳細に解説します。
旧居の電気「使用停止」手続き:Web・電話での手順と必要な情報(お客様番号など)
旧居での電気の使用停止手続き(解約)は、退去日の1週間前までに、現在契約している電力会社に対して行います。手続きは、Webサイトまたは電話で行うのが一般的ですが、Webサイトからの手続きを強く推奨します。
Web手続きのメリットと流れ
- 24時間受付:引っ越し準備で忙しい時間帯でも、深夜や早朝に手続きが可能です。
- 誤入力の防止:電話のように聞き間違いの心配がなく、正確な情報を入力できます。
- 完了通知:手続き完了メールが届くため、履歴が残ります。
手続き時に必要となる情報は以下の通りです。事前にまとめておきましょう。
【使用停止手続きで必要な情報】
- お客様番号(契約番号):検針票や請求書、または電力会社のマイページで確認できます。
- 契約者名義
- 旧住所(電気を停止する場所)
- 使用停止希望日時:退去日当日の夜0時(23時59分)が一般的です。
- 連絡の取れる電話番号
- 最終料金の精算方法:口座振替、クレジットカード、または振込用紙(新住所へ郵送)を選択します。
手続きが完了すると、電力会社が遠隔操作(スマートメーターの場合)または現地での作業(旧式メーターの場合)で使用停止処理を行います。お客様自身が立ち会う必要は、基本的にありません。
新居の電気「使用開始」手続き:開通の立ち会いの有無とブレーカー操作
新居での電気の使用開始手続き(契約)も、入居日の1週間前までに、新しく契約する電力会社に対して行います。旧居と同じ電力会社でも、新居での開始手続きは別途必要です。
立ち会いは原則不要!入居後の簡単なステップ
現在の日本のほとんどの住宅にはスマートメーターが導入されているため、電気の開通作業は電力会社が遠隔で実施します。このため、お客様の立ち会いは原則不要です。
手続き完了後、入居日に新居へ到着したら、以下の簡単な手順で電気を使い始められます。
- 玄関や分電盤(ブレーカーボックス)を探す。
- アンペアブレーカー(最も大きなスイッチ)と、安全ブレーカー(小さいスイッチ)をすべて「入(ON)」にする。
- 電気がつくことを確認する。
【注意点:ブレーカーを上げても電気がつかない場合】
稀に、電力会社側の設定が間に合っていない、または開通作業がされていない場合があります。ブレーカーをすべて上げて30分以上待っても電気がつかない場合は、すぐに契約した電力会社の受付窓口に連絡して状況を確認しましょう。
また、新居のブレーカーが落ちた状態で入居した場合、電力会社への連絡なしにブレーカーを上げるだけで電気がつくことがありますが、これは「無契約状態での使用」となります。速やかに使用開始の手続きを行わないと、後日ペナルティが発生したり、急に電気が止められたりする可能性があるため注意が必要です。
引っ越しを機に新電力に切り替える際の注意点と最適なタイミング
引っ越しは、契約を見直して電気料金を節約する絶好のチャンスです。2016年の電力自由化以降、多くの「新電力」会社が参入しており、ライフスタイルに合わせたお得なプランを選べます。
新電力への切り替えのメリットと手順
メリット:
- 従来の地域電力会社より基本料金や従量料金が安くなるプランが多い。
- ガスや携帯電話、インターネット回線とのセット割引が適用できる場合がある。
切り替えの最適なタイミング:
新居の使用開始手続きと同時に、新しい電力会社へ申し込みましょう。
- 旧居の電力会社への解約連絡は不要:切り替え先の新電力会社が、旧電力会社への解約手続きを代行してくれるケースがほとんどです。
- 新電力会社へ申し込む:新居の住所、使用開始希望日、契約者情報などを伝えます。
- (旧居について)旧電力会社からの最終請求書を確認し、精算する。
【注意点:二重契約・未契約のリスク】
- 旧居の解約忘れ:旧居と新居の両方で契約が残り、二重に基本料金を支払うリスクがあります。新電力への申し込み時に、旧居の解約が必要か必ず確認しましょう。
- 切り替えにかかる期間:申し込みから切り替え完了まで、通常2週間程度かかります。引っ越し日ギリギリの申し込みだと、間に合わず一時的に地域の旧電力会社との契約に戻る必要がある場合があります。
- オール電化プラン:旧居がオール電化だった場合、新居がオール電化でなくても、旧居の解約手続きで料金精算が完了すれば問題ありません。新居で新たに最適なプランを選択しましょう。
新電力への切り替えは、引っ越し日の3週間前までには済ませておくことで、万が一の手続き遅れにも対応でき、安心です。
🔥【ガス】立ち会い必須!開栓・閉栓手続きの流れと予約の注意点
ガスの手続きは、電気や水道と異なり、新居での「開栓(使用開始)」時に必ずお客様または代理人の立ち会いが必要という点が最大の特徴であり、注意点です。この立ち会い予約が引っ越し当日のスケジュールを大きく左右するため、早めの手配が必須です。
ガスは「立ち会い」が必須!開栓作業の予約方法と所要時間
ガスの開栓時に立ち会いが必要な理由は、ガス漏れなどの事故を防ぐため、ガス会社や専門業者がメーターの開栓、ガス機器(コンロ、給湯器など)の点火確認、および安全に関する重要事項の説明を行うことが法律で義務付けられているからです。
開栓立ち会い手続きの流れ
- 手続きの申し込み:引っ越し日の1〜2週間前までに、Webサイトまたは電話でガス会社に「使用開始」を申し込みます。
- 日時を予約:申し込み時に、開栓作業の希望日時を予約します。予約枠は、午前中(9時〜12時)、午後(13時〜15時)、夕方(15時〜17時)といった時間帯で指定されることが多いです。
- 当日立ち会い:予約した日時に、お客様または代理人が新居に立ち会います。作業時間は20分〜30分程度を目安に見ておきましょう。
- 作業完了:点火確認後、ガスの使用開始となります。
【立ち会い予約を確実に取るコツ】
特に3月・4月の繁忙期は、作業員のスケジュールがすぐに埋まってしまいます。引っ越し日が決まり次第、すぐに(最低でも2週間前には)申し込みを済ませ、立ち会い予約を確保してください。また、土日祝日は予約が取りづらいため、可能であれば平日を指定するとスムーズです。
立ち会いの際の注意点と準備物
- 本人(契約者)でなくてもOK:代理人(家族、大家さん、不動産会社の担当者、友人など)でも立ち会いは可能です。ただし、契約内容や安全事項の説明を受けるため、代理人の方にその旨をしっかり伝えておきましょう。
- 印鑑は不要なケースが多い:以前は印鑑が必要な場合もありましたが、最近はサインや手続き完了証の受け取りのみで済むことが増えています。念のため、申し込み時に確認してください。
- すべてのガス機器を用意:作業時に点火確認を行うため、新居で使用するガスコンロやガスファンヒーターなどの機器を、開栓作業までに設置しておく必要があります。
都市ガスとプロパンガスで異なる手続き・連絡先(管轄会社の違い)
ガスの手続きにおいては、新居が「都市ガス」なのか「プロパンガス(LPガス)」なのかによって、手続き先や料金体系が大きく異なります。新居がどちらのガス供給方法なのかを、事前に不動産会社や大家さんに確認しておきましょう。
| 項目 | 都市ガス | プロパンガス(LPガス) |
|---|---|---|
| 供給エリア | ガス導管が敷設された都市部や近郊 | 全国どこでも可能(郊外や地方に多い) |
| 手続き先 | 地域の大手ガス会社(東京ガス、大阪ガスなど)や新ガス会社 | 物件ごとに契約しているプロパンガス販売会社 |
| 料金 | 比較的安定しており、新ガスへの切り替えで料金競争が活発 | 会社ごとの自由料金制。料金差が大きい傾向あり |
| 機器 | 都市ガス用機器が必要 | プロパンガス用機器が必要(互換性なし) |
【重要】ガス種別の確認
旧居と新居でガスの種類が異なる場合(例:都市ガスからプロパンガスへ)、ガスコンロや給湯器など、ガスの燃焼に関わる機器は使えません。必ず機器の買い替えや調整が必要になりますので、引っ越し前にガス機器の交換が必要かどうかも確認しましょう。
旧居でのガス「使用停止」手続きとオートロック物件での立ち合いの注意点
旧居でのガスの使用停止手続き(閉栓)は、新居での開始手続きと同様に、引っ越し日の1〜2週間前までに行います。
閉栓作業時の立ち会いは「原則不要」だが例外あり
ガスの閉栓作業は、屋外のガスメーターで元栓を閉めるだけで済むため、お客様の立ち会いは基本的に不要です。作業が完了した後に、郵送などで最終の精算書が送付されます。
ただし、以下のケースでは立ち会い、または業者がメーターにアクセスするための事前調整が必要になります。
- オートロック式の建物:ガスメーターが建物の外部(敷地内や共用部分)にある場合、作業員が建物内に入るために立ち会い、またはマンションの管理会社を通じて入室方法を伝える必要があります。
- ガスメーターが室内にある場合:非常に稀ですが、ガスメーターが室内に設置されている物件の場合、閉栓のために立ち会いが必要です。
- 精算を当日に現金で行う場合:ガスの最終料金を閉栓作業時に現地で現金精算したい場合も、立ち会いが必要になります。
Webや電話で閉栓手続きを行う際、物件がオートロックかどうかは必ず伝えましょう。必要な立ち会いを怠ると、ガスの閉栓ができず、後日トラブルになる可能性があるため注意が必要です。
💧【水道】手続き先は水道局!開始・停止の連絡方法と期限
水道の手続きは、電気やガスと比べると、開栓・閉栓(開始・停止)ともに立ち会いが不要なケースがほとんどであり、比較的シンプルな手続きで完了します。しかし、手続き先が「水道局」という自治体単位の公的機関であるため、地域によって連絡方法や期限のルールが異なる点に注意が必要です。また、水道料金の精算方法も地域差が出やすいポイントです。
水道の手続き先は「水道局」:管轄が異なる場合の連絡方法
電気やガスが自由化され民間企業が参入しているのに対し、水道事業は現在も原則として各自治体の水道局(または上下水道局、水道事務所など)が管轄しています。
つまり、引っ越し手続きで連絡するべき窓口は、あなたが住んでいる(または引っ越し先の)「市区町村名+水道局」となります。
旧居・新居で管轄が異なるケースへの対処法
旧居と新居が同じ市区町村内であれば、手続きは一箇所(その自治体の水道局)への連絡で完了します。しかし、異なる市区町村へ引っ越す場合、手続きは以下の2箇所に分けて行う必要があります。
- 旧居の水道局:「使用停止(閉栓)」の連絡と最終料金の精算。
- 新居の水道局:「使用開始(開栓)」の連絡と新規契約。
手続きは、各自治体の水道局の公式サイトにある専用フォーム(Web)や、電話窓口を通じて行います。電話窓口は平日の日中しか開いていないことが多いため、Webでの手続きが可能な場合はそちらを利用するのがおすすめです。
【水道手続きで一般的に必要となる情報】
- お客様番号(水栓番号):検針票や水道料金の請求書に記載されています。
- 契約者名義
- 新旧の住所
- 使用開始・停止希望日
- 連絡の取れる電話番号
手続きの期限は、多くの水道局で「3〜4日前まで」としていますが、特に繁忙期(3月下旬〜4月上旬)や年末年始などは、Webや電話窓口が混み合い、処理に時間がかかることがあります。1週間前までには済ませておくと安心です。
水道の「使用開始」手続きを忘れた場合の対処法と当日開栓の可否
電気やガスに比べ、水道は「手続きを忘れてもとりあえず使える」というケースが多いため、うっかり連絡を忘れてしまいがちです。しかし、水道は公営のため、無契約での使用を続けると延滞金が発生したり、供給を停止されたりする可能性があります。
水道開始手続きを忘れた場合の対処法
- 新居の水道局に「今すぐ」連絡する:手続きを忘れたことに気づいた時点で、すぐに管轄の水道局に電話またはWebで連絡し、使用開始手続きを行ってください。
- 当日の利用確認:手続きをしていなくても、多くの場合、新居の蛇口をひねれば水が出る状態になっています。これは、水道局が退去後の閉栓作業を行っていないか、または新しく入居者が入ることを想定して元栓を開けたままにしているためです。
- 利用開始届の提出:新居に「水道をご利用になる皆様へ」といった書類が投函されていることがあります。これは、利用開始の手続きを郵送で行うための届出書です。この届出書を記入しポストに投函すれば、手続きは完了です。
引っ越し当日でも水道は使える?
大半の地域で、手続きを忘れていても引っ越し当日には水が出ます。
電気と同様に、水道は緊急性の高いライフラインであり、利用開始に専門家の立ち会いは不要です。メーターの元栓(止水栓)が閉められていなければ、蛇口をひねるだけで水が出ます。止水栓は、玄関の外の地面にある青い蓋の中や、マンションのパイプスペース(PS)内にあります。
ただし、手続きをしないまま使い続けることはできません。利用開始手続きを怠ると、後日、契約開始日に遡って水道料金を一括で請求されるほか、場合によっては「違約金」が課せられる自治体もあります。利用開始日を遡って確定させるためにも、手続きは入居後すぐに済ませてください。
水道料金の精算方法:現地精算と後日請求の違いと注意点
旧居の水道料金の最終精算方法は、主に「現地精算」と「後日請求」の2パターンがあります。
1. 現地精算(退去時の立ち会いや集金)
閉栓作業を行う水道局の職員が、退去時に旧居を訪問し、メーターの最終指針を確認した上で、その場でお客様に現金を請求する方法です。
- メリット:料金の支払いをその場で完了でき、後日請求書が届く手間がありません。
- 注意点:立ち会い(または代理人の在宅)が必須です。また、当日精算するための現金(おつりのないよう準備)を用意しておく必要があります。
2. 後日請求(口座振替、クレジットカード、または振込用紙)
多くの自治体で採用されている方法です。旧居の水道局に解約連絡をする際、精算方法として以下のいずれかを選択します。
- 口座振替・クレジットカード:従来の支払い方法で最終分も自動的に精算されるのが最も簡単です。
- 振込用紙:新住所宛に振込用紙が郵送されてくるため、コンビニなどで支払います。
【重要】新住所の申告を忘れずに!
後日請求を選択した場合、旧居の水道局に「引っ越し先の新住所」を必ず伝えましょう。これを忘れると、最終の請求書が届かず、未払いの状態が続き、督促状が届く原因となります。
また、水道局によっては、最終精算時に「引っ越し先の水道局名」まで確認されることがあります。これは、水道事業が公営であるため、自治体間でスムーズな情報連携を行うためです。念のため、新旧両方の水道局の連絡先をメモしておくと、手続きがスムーズに進みます。
🚨「当日使えない」を避ける!ライフライン手続きで失敗しやすいポイント
引っ越し手続きの中でも、電気・ガス・水道のライフラインは、当日利用できないと生活に深刻な影響が出ます。特に、手続きの「期限」や「立ち会い」に関する知識不足、そして引っ越し繁忙期特有の混雑が、利用開始トラブルの主な原因です。このセクションでは、それらの失敗を避けるための具体的なチェック項目と対処法を網羅的に解説します。
引っ越しシーズン(3月・4月)に手続きが間に合わない場合の緊急対応策
毎年3月下旬から4月上旬にかけては、引っ越し件数が通常の数倍に膨れ上がります。この時期は、ライフライン各社のWeb受付の処理時間や電話窓口の応答率が極端に低下し、特にガスの開栓予約は希望日が取れない事態が頻発します。
【緊急度別】手続き遅延・予約不可時の対応フロー
| ライフライン | 手続きが間に合わない場合の緊急対応 | 最悪の事態(リスク) |
|---|---|---|
| ガス | 1. 電話受付時間外でも「緊急窓口」に問い合わせる。 2. 新居入居後、予約可能な直近の日程で予約を取る(数日待ちを覚悟)。 3. ガスが使えない間は、カセットコンロや電気ケトルで代用する。 | 料理・給湯(お風呂)が一切使えない。 |
| 電気 | 1. 新居のブレーカーを「入(ON)」にする(供給されていることが多い)。 2. すぐに電力会社のWebサイトから「当日開始」の手続きを試みる。 3. 間に合わなければ、入居後に投函されている「使用開始届」を提出する。 | 電気が止まり、照明や家電が使えない。 |
| 水道 | 1. 新居の蛇口をひねり、水が出るか確認する。 2. 水が出ない場合は、玄関付近やパイプスペースの止水栓を開けてみる。 3. すぐに管轄の水道局に電話連絡し、利用開始手続きを行う。 | 生活用水(トイレ、手洗い)が使えない。 |
【専門家アドバイス】ガス予約が取れなかった場合の「裏技的」対策
ガスの開栓予約がどうしても引っ越し当日に間に合わない場合、ガス会社に電話で「キャンセル待ち」の有無を尋ねてみてください。当日や前日にキャンセルが出るケースは少なくありません。また、受付窓口が混み合っている場合は、Webサイトで予約状況を頻繁にチェックする方が、電話で待つよりも早く予約枠を確保できる場合があります。
インターネット回線とライフラインの一括手続きサービス「引越れんらく帳」の活用方法
電気・ガス・水道の手続きは、それぞれ手続き先が異なり、非常に手間がかかります。この煩雑な作業を効率化するために、複数のライフラインや付帯サービスの手続きをWeb上で一括して行えるサービスが普及しています。
「引越れんらく帳」をはじめとする一括手続きサービスのメリット
代表的なサービスとして、一般社団法人エネルギー情報センターなどが提供する「引越れんらく帳」があります。この種のサービスを活用することで、以下のメリットが得られます。
- 手続きの時短:氏名や住所、連絡先などの共通情報を一度入力するだけで、複数の事業者(電力会社、ガス会社、水道局など)へまとめて連絡できます。
- 手続き漏れの防止:旧居の「使用停止」と新居の「使用開始」を同時にリスト化して管理できるため、手続きの抜け漏れを防げます。
- 24時間受付:Webサービスのため、事業者の電話窓口が閉まっている時間でも手続きの依頼が可能です。
- インターネット回線の手続きも可能:電気、ガス、水道だけでなく、NHKの住所変更や固定電話、プロバイダなどの手続きも連携しているサービスが多く、引っ越し全体の手間が大幅に軽減されます。
【注意点】一括サービスがカバーしていない手続き先
便利な一括サービスですが、すべての事業者や自治体が連携しているわけではありません。特に、地方の小規模なプロパンガス会社や、一部の地方自治体の水道局は、サービスに登録されていない場合があります。その際は、個別に電話やWebで手続きを行う必要がありますので、サービスの利用後に必ず「未対応リスト」を確認しましょう。
新居で電気がつかない・ガスが出ない・水道が出ない場合のトラブルシューティング
引っ越し当日にライフラインが利用できない場合、ほとんどは「手続き忘れ」か「簡単な機器の操作ミス」が原因です。焦らず、以下のトラブルシューティングリストに沿って冷静に対処してください。
1. 電気がつかない場合の確認手順
- ブレーカーの確認:分電盤(ブレーカー)のアンペアブレーカー(主幹ブレーカー)と安全ブレーカーが全て「入(ON)」になっているか確認します。特に旧式の物件では、ブレーカーを上げるだけで電気が復旧することがあります。
- 電力会社への連絡:ブレーカーを上げても電気がつかない場合は、使用開始手続きが完了していない可能性が高いです。契約した電力会社にすぐに電話し、開通作業が完了しているか確認してください。
- スマートメーターの不具合:稀に、遠隔操作がうまくいっていない場合があります。電力会社に連絡すれば、その場で遠隔操作を再試行してくれることがあります。
2. ガスが出ない場合の確認手順(最も重要)
- ガスメーターの安全装置:長時間ガスを流しすぎた、震度5以上の揺れを検知したなどの理由で、ガスメーターの赤いランプが点滅している場合があります。これは安全装置(マイコンメーター)が作動したサインです。
- 復帰操作を行う:ガスメーターに記載されている手順(復帰ボタンを押し、数分待つなど)に従って、お客様自身で復帰操作を試みてください。ほとんどのケースでガス供給が再開します。
- 開栓立ち会い:復帰操作を行っても改善しない、またはそもそもガスを「開栓」していない場合は、すぐにガス会社に連絡し、立ち会い予約が確実に入っているか確認し、最短の日程で開栓作業を依頼しましょう。
3. 水道が出ない場合の確認手順
- 止水栓(元栓)の確認:水道メーターがある場所(玄関脇の地面、パイプスペースなど)を確認し、止水栓が「開」の状態になっているか確認します。退去者が閉めたままにしている場合があります。
- 水道局への連絡:止水栓を開けても水が出ない、または止水栓の場所が分からない場合は、管轄の水道局に連絡し、使用開始手続きの有無と、現地で開栓作業が必要かどうかを確認してください。
- 給湯器の確認:お湯が出ない場合は、水道の問題ではなく給湯器の電源がOFFになっている、またはガスの問題(上記2参照)である可能性が高いです。給湯器のリモコンを確認しましょう。
これらのトラブルシューティングを行うことで、引っ越し当日のパニックを最小限に抑え、スムーズに新生活をスタートさせることができます。
📝手続きをスムーズにするために用意しておくべき情報・書類リスト
電気・ガス・水道の引っ越し手続きをスムーズに、かつ漏れなく完了させる鍵は、「事前の情報整理」にあります。手続きに必要な情報(特に「お客様番号」)は普段意識しないことが多いため、いざ連絡しようとしたときに手元になく、手続きが遅れてしまうケースが非常に多いです。ここでは、手続きの電話やWebフォーム入力時に必須となる情報や書類をリスト化し、特殊なケースでの注意点も合わせて解説します。
「お客様番号」の確認方法:検針票・請求書・Web会員サイト
「お客様番号(契約番号)」は、旧居のライフラインを特定し、最終精算を行うために、解約手続き時に必ず求められる最も重要な情報です。新居での開始手続き時には不要な場合もありますが、新電力・新ガスへの切り替え時や問い合わせ時に必要となるため、必ず確認しておきましょう。
お客様番号の確認方法一覧
| ライフライン | お客様番号(契約番号)の名称例 | 主な確認方法 |
|---|---|---|
| 電気 | お客様番号、地点番号、供給地点特定番号(22桁) | 検針票、請求書、Web会員サイト(マイページ)、契約書 |
| ガス | お客様番号、供給地点特定番号 | 検針票、請求書、Web会員サイト(マイページ) |
| 水道 | お客様番号、水栓番号 | 検針票、請求書、水道局からのハガキ(開栓届など) |
【プロが勧める最速確認方法】Web会員サイトまたは検針票をスマホで撮影!
紙の「検針票」には、お客様番号、契約者名、使用場所住所など、手続きに必要な情報がほぼすべて記載されています。これをスマートフォンのカメラで撮影しておき、手続き時に参照できるようにしておくのが最も手っ取り早い方法です。検針票がない場合は、各事業者のWeb会員サイトにログインすれば必ず確認できます。
【重要】「供給地点特定番号」について
電気の手続きにおいて、特に新電力への切り替えや問い合わせの際に聞かれるのが「供給地点特定番号」です。これは、全国で一意の番号として定められている22桁の数字であり、住所が重複するリスクを避けるために利用されます。お客様番号と混同しやすいですが、検針票の隅に記載されていることが多いので、この22桁の番号も控えておくと万全です。
手続き時に聞かれる情報(契約者名、新旧住所、希望日、支払い方法など)
お客様番号以外にも、手続きの電話やWebフォームで一連の流れの中で必ず聞かれる(または入力が求められる)情報があります。これらの情報をあらかじめ1枚のメモにまとめておけば、手続きにかかる時間を大幅に短縮できます。
ライフライン手続きで共通して必要な情報リスト
【手続き前に準備すべき必須情報】
- 契約者氏名と連絡先
- 契約者名義(漢字・フリガナ)
- 日中連絡が取れる電話番号(携帯電話)
- メールアドレス(Web手続きの場合、完了通知や確認メール受信のため)
- 旧居の情報(使用停止手続き)
- 旧住所(建物名、部屋番号まで正確に)
- 旧契約のお客様番号(必須)
- 使用停止希望日時(退去日)
- 最終料金の精算方法(後述の「支払い方法」で指定)
- 新居の情報(使用開始手続き)
- 新住所(建物名、部屋番号まで正確に)
- 使用開始希望日時(入居日)
- 新居のガス種別(都市ガス or プロパンガス)※ガスのみ
- ガスの開栓立ち会い希望日時(ガスの手続きのみ)
- 支払い方法の情報(開始・精算時)
- 口座振替を希望する場合:金融機関名、支店名、口座番号(通帳情報)
- クレジットカードを希望する場合:カード番号、有効期限、セキュリティコード
- その他
- 最終請求書送付先住所(旧居の最終精算用。通常は新住所を指定)
特に、旧居の「お客様番号」と、新居でのガスの立ち会い日時は、手続きの成否を分ける最重要項目です。この情報を事前にまとめておくだけで、手続き時間は1件あたり5分程度に短縮できるでしょう。
オール電化/太陽光発電物件など特殊なケースでの手続きの違い
通常の電気・ガス・水道の手続きに加えて、特殊な設備(オール電化、太陽光発電、エコキュートなど)が設置されている物件に引っ越す場合、通常とは異なる手続きや確認事項が発生します。特に、料金プランや設備の設定に注意が必要です。
1. オール電化物件への引っ越し
オール電化とは、給湯・調理・冷暖房のすべてを電気でまかなう住宅のことです。ガスを使用しないため、ガスの使用開始・停止手続きは一切不要になります。
- 料金プランの選択:オール電化物件では、夜間の電気代が割安になる「オール電化専用プラン(夜間蓄熱機器割引等)」への契約が必須です。通常のプランを契約すると、電気代が高額になるリスクがあります。
- 旧居がオール電化ではない場合:旧居のガス会社への解約連絡は忘れずに行いましょう。新居の電力会社への契約時には、必ず「オール電化住宅であること」を伝え、最適なプランを選んでください。
- エコキュートの設定:入居後すぐに給湯器(エコキュートなど)の電源を入れ、湯を沸かす設定を行いましょう。お湯が沸くまでに時間がかかる(8〜10時間程度)ため、引っ越し当日にお湯を使いたい場合は、入居してすぐに行動が必要です。
2. 太陽光発電(売電契約)物件への引っ越し
太陽光発電システムが設置されている物件に引っ越す場合、電気の「使用契約」とは別に、発電した電気を電力会社に買い取ってもらう「売電契約」の手続きが必要になります。
- 手続きの複雑性:売電契約の手続きは、一般的な電気の契約よりも複雑で、「電力受給契約」として、電力会社側での設備認定情報の確認や、所有権の変更手続きなどが絡んできます。
- 売電契約の確認:新居の売電契約が、前の入居者名義のままになっていないか、不動産会社や大家さんに確認し、速やかに名義変更または新規契約の手続きを行いましょう。この手続きを怠ると、売電収入が得られなくなります。
- 必要書類:売電契約には、売電契約申込書、設置場所の図面、設備認定通知書など、追加の書類が必要になる場合があります。
3. 特殊な熱源(灯油、地域熱供給など)の物件
都市部のごく一部の地域では、ガスや電気とは異なる熱源が使用されている場合があります。
- 地域熱供給:特定エリアで一元管理された熱(蒸気やお湯)が供給されている場合、手続き先は地域の熱供給事業会社になります。
- 灯油:給湯や暖房に灯油が使われている場合、灯油販売業者への新規契約が必要です。多くの場合、不動産会社から指定業者を紹介されます。
これらの特殊なケースに該当する場合、一般的な手続き情報だけでは対応できません。引っ越し先の物件情報を確認し、早めに不動産会社や管理会社に手続き先と必要書類を問い合わせることが、手続きを円滑に進めるための最善策です。
よくある質問(FAQ)
引っ越し時の電気・ガス・水道の手続きはいつからできますか?
ほとんどの電気、ガス、水道の事業者は、引っ越し日の約1ヶ月前(30日前)から手続きを受け付けています。引っ越し日が決まったら、すぐに手続きを始めることが可能です。特にガスの開栓手続きは、繁忙期(3月〜4月)には予約が埋まりやすいため、遅くとも2週間前、可能であれば3週間前には済ませることを強くおすすめします。手続きを早めに完了させることで、希望日時に開栓の立ち会い予約が取れやすくなります。
電気・ガス・水道を引越し先で使えるようにするには何日前までに連絡すればいいですか?
ライフラインごとに推奨される期限は以下の通りです。
- ガス:最も厳格で、1〜2週間前までの連絡が必要です。特に開栓時は立ち会い予約が必須のため、この期限を厳守してください。
- 電気:1週間前までの連絡が目安です。遠隔操作(スマートメーター)で開通作業が行われるため、ガスほど厳しくはありませんが、手続き漏れを防ぐためにも早めに連絡しましょう。
- 水道:自治体によって異なりますが、3〜4日前までの連絡が目安です。水道局によってはWebで手続きが可能です。
いずれの手続きも、引っ越し日の1週間前までに完了させておくことで、最も安全かつスムーズに新生活をスタートできます。
引越し時に電気・ガス・水道の手続きをしないとどうなる?
手続きを怠った場合、旧居と新居の両方で深刻な問題が発生するリスクがあります。
- 旧居(使用停止手続き忘れ):退去後も契約が継続され、利用していない期間の基本料金や、新しく入居した人の利用料金まで請求され続ける可能性があります。料金精算のトラブルを避けるため、解約手続きは必須です。
- 新居(使用開始手続き忘れ):
- ガス:必ず開栓作業と立ち会いが必要なため、手続きを忘れると新居でガス(コンロ、給湯)が一切使えません。
- 電気・水道:多くの場合、ブレーカーを上げたり、元栓を開けたりすれば一時的に使えますが、これは無契約状態での使用にあたります。後日、契約開始日に遡って料金が一括請求される他、最悪の場合、供給を停止されるリスクがあります。
引っ越し当日でも電気・ガス・水道の手続きはできますか?
ガス以外の電気と水道は、当日でも手続きや利用開始ができる可能性があります。
- 電気・水道(当日OKの可能性あり):電気はブレーカーを上げるだけ、水道は元栓を開けるだけで使用できるケースが多く、Webや電話で当日中の利用開始手続きを受け付けている事業者が多いです。ただし、手続きが遅れると当日中に契約処理が完了しないリスクがあります。
- ガス(当日NG):ガスの開栓は専門業者による立ち会いと安全確認が法律で義務付けられているため、引っ越し当日では原則として間に合いません。当日にガス会社に電話しても作業員のスケジュールが確保できず、利用開始が数日遅れることになります。ガスだけは絶対に余裕を持って予約してください。
万が一、当日に電気がつかない、水が出ないといったトラブルが発生した場合は、ブレーカーや止水栓を確認した後、すぐに各事業者の窓口(またはWeb)へ連絡し、緊急の対応を依頼しましょう。
まとめ
本記事では、新生活をスムーズにスタートさせるための「電気・ガス・水道」の引っ越し手続きについて、いつまでに何をすべきかを完全に網羅して解説しました。複雑に感じるライフライン手続きも、このガイドに従って進めればもう不安はありません。
ここで、新生活の基盤となるライフライン手続きの最重要ポイントを再度おさらいしましょう。
✅ ライフライン手続き 最重要チェックリスト
- 最優先は「ガス」:新居での開栓には立ち会い必須です。希望日が取れないリスクを避けるため、最低でも2週間前には予約を完了させてください。
- 手続きの最適期は「1〜2週間前」:引っ越し日の1ヶ月前から申し込みが可能ですが、1〜2週間前が最も落ち着いて手続きを進められる最適タイミングです。
- Web一括手続きの活用:「引越れんらく帳」などのWebサービスを利用すれば、複数のライフライン手続きをまとめて行え、手間と漏れを防げます。
- 必須情報の準備:旧居の「お客様番号」は手続きに必須です。検針票をスマホで撮影するなどして、手元にすぐに取り出せる状態にしておきましょう。
引っ越し当日に「電気がつかない」「お湯が出ない」といったトラブルは、新生活の滑り出しを台無しにしてしまいます。しかし、この記事で解説した「ガスの最優先予約」と「事前の情報整理」を徹底すれば、そのリスクは限りなくゼロになります。
さあ、あなたはもう準備万端です。これ以上手続きのことで悩む必要はありません。このページを閉じたら、すぐに検針票を手に取り、ガスの開栓予約から始めましょう。
完璧な準備で、気持ちよく新しい生活をスタートさせてください!あなたの新生活を応援しています。



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